マイクロソフトカップ決勝 東芝vsサントリー 於秩父宮ラグビー場

先日の大学選手権決勝に続き、トップリーグの頂上決戦を観戦。正しい大会名は「ジャパンラグビー トップリーグ 2006-2007 プレーオフトーナメント マイクロソフトカップ」っていうのね。長いよ。


散歩がてら千駄ヶ谷駅から歩き試合開始10分前に秩父宮に着いたら、予想外の人出にびっくりした。試合中の発表によれば23,000人弱の観客数だったようで。秩父宮にあんなに入ってるの初めて見た。両チームの関係者(社員)も多かっただろうけど、それにしても嬉しかった。現在国内で考えうる最高のカードだもの。やはり多くの客が入らないといけない試合だと思う。
メインスタンド、バックスタンドともに満員だったので、北側のスタンドの最前列に陣取ったらこれが結果的に大成功。もちろんこの時点ではそんなこと思いもしなかったけど。(最前列は目線がグラウンドと同じ高さになるから、本来観戦には不向きなの。)


試合はリーグ戦での対戦同様ロースコアの接戦に。集散は互角、接点での当たりは東芝の方が上だったように思う。そのせいかどうかは分からないけど、サントリーの選手が傷んで試合が止まることが多く、ちょっと気になった。技術的な部分は互角としても、肉体的な強さは東芝が勝ってた。結局それが試合結果に現れた気がする。

サントリー東芝ラインアウトを良く研究してたぽい。東芝ボールをサントリーの選手がスパッと綺麗にキャッチするなんてこともあった。昨年の早稲田vsトヨタとか、今年の関東学院vs早稲田でも同じようなことがあったけど、やはりラインアウトが安定しないとしんどい試合になるなあ。
それと東芝ノックオンが多すぎ。日本一のチームにしてはちょっと…って思ったけど、逆に言えばサントリーのプレッシャーが激しかったということかな。

前半は1T1Gずつ取り合い、後半はサントリーが2PGの6点リードで最終盤。細かいミスがあったり、お互いの超堅いディフェンスが機能したりで(ほんと凄かった)、重苦しい試合展開。このまま決まるかとも思われたけど、ロスタイムに素晴らしい展開が待ってた!


ラスト5分の攻防は本当に痺れた。東芝の当たりとサントリーのタックル。北側最前列にいたおかげで、日本一のラグビーを目の前で観られた。あの時間帯、笑っちゃうけど両足の震えが止まらなかったんだ。最後、バツベイがゴリゴリ来てインゴールに倒れこんだとき、涙目になった。スポーツ観戦であそこまで興奮したのは初めてだなあ。

安定しないながらも最後のラインアウトはしっかりとって、そこからつないでつないで最後にトライを取り切った東芝は、まさにチャンピオンだと思う。サントリーも素晴らしいチームだけど、強さというか、「芯」みたいなのが東芝に及ばなかったのかなあ。サントリー東芝に勝つためのラグビーをした、東芝東芝ラグビーを貫いた、という感じで。昨年のトヨタや今年の早稲田は貫ききれずに負けたけど、東芝は勝った。貫ききるだけの強さがあった。


まあこんな感想は蛇足だな。とにかく感動した。ぜひもう一度観たい。今日の試合を戦ったチーム同士にしか、出来ない試合があると思う。日本選手権、勝ち上がって欲しい。


東芝ブレイブルーパス 14−13 サントリーサンゴリアス


※追記…現場で観戦してた方々のはてなダイアリートラックバックなどしてみた。
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