会社から歩いて10分くらいの場所に、良いカレー屋さんがあった。
「今日はガッツリ食いたい!」とか「とにかくテンション上げねば!」
みたいな時に食べに行ってた。

カウンターのみの店で、基本メニューはロースカツカレー520円。
味、ボリューム、値段のバランスがとても良かった。
みんなの味方、正義のカツカレーであった。

あった、というのは、つい先日閉店してしまったから。
従業員の退職で店のオペレーションがまわらなくなったから、だそうで。
店頭に貼られた閉店のお知らせを見て、最終営業日には食べに行こうと決めていた。

当日はとても蒸し暑かった。

昼どきに訪ねると、20人くらいの行列ができてた。
30分並んで入店。
お客さん達が汗を浮かべて、ロースカツカレーだけを黙々と食べている。
わたしも汗をかきながら、やたら量が多いロースカツカレーをひたすら食べた。
あー、生きてるなー、という感じがした。

帰り際、ご主人に「ごちそうさまです、うまかったです」と声をかけたら、
カツを揚げまくりながら「ありがとうございます」と笑顔で返された。

店を出ると、相変わらず長い行列が続いてた。
みんな汗かいて食べるんだろうなあ、と思った。

携帯の充電を忘れてて、写真は撮れなくて、むしろ良かった気がす。


令和最初の更新。
7年ぶり。
そんな1日。