第48回道営記念 於門別競馬場

051110Tsubukushi

北海道に転勤してきて3年強。帯広とか函館とか遠くには行ってるのに、わりと近場の門別競馬場にはなかなか行く機会が無かった。いちばんの理由は平日しか開催してないこと。やはりサラリーマンの立場としては、週末でないと行きづらいよ。仕事サボって行くにはちょっと遠いしなあ。

で、年末を前に久々の休みをとれたのでこれはもう門別へ行くっきゃナイト。貴重な有休を費やして競馬かよっていう話かもしれないけど、競馬場めぐりはわたしのライフワークだから良いのです。


札幌から高速使って1時間半弱で着いた。思ったよりあっさり。2時間はかかると思ってた。仕事サボって来られたかもなあ。


車停めて入場口から入るわけだが、その入場口がコースの端にあるのね。普通はメインスタンドを挟んでコースと反対側に入り口だと思うんだけど。
ちうわけでコース脇の秋桜と向日葵(一緒に咲いてんの初めて見た)を愛でつつ、メインスタンドまでテクテク歩く。だいたい200メートルくらいかな。そしたら歩いてる脇を1台のワゴン車が通り過ぎて、スタンド手前で止まった。で、中からおじさんおばさんたちが降りてきた。なんだと思ったら「競馬場入口 − スタンド」って書いてある。こんな距離のために送迎バスて!サービスが行き届いているんだかいないんだか。おもしろくて笑ってしまった。


スタンドは今まで見てきた競馬場の中でもいちばん小さかった。けど新しくて小綺麗で、好ましい感じ。無理してでっかいスタンドつくるより良いと思った。テントで売ってる魚や野菜を見て、ビールとツブ串(美味いよコレ)食べて、まさにローカル競馬場ののんびり感。満足。

パドックとかコースも手の届きそうなところを馬が通るので楽しい。迫力は十分伝わってくるよ。あと馬糞の臭いも。

規模が小さいからこそのファンサービスがいろいろあった。ハズレ馬券を持っていくと日高昆布くれたりとか、お楽しみ抽選会があったりとか。名物の「ばふシュー」当てたかったなあ。馬糞みたいなシュークリーム。


お客さんは年配の人が多かった。まあ平日のこんな時間に競馬場が若者であふれかえっていたら心配になっちゃうけどネ。
いちばん印象深かった人物は、メインレースを双眼鏡で見ながら実況していた男性。30代後半くらい。胸にはピンマイクしてて、たぶん自分の実況を録音してる。けっこうデカい声で実況してるから周りの人も「なんだ?」って感じでその人のこと見てるんだけど、全く気にせず実況してる。しかもその実況が超流暢。澱みなく、流れるようにしゃべってるから思わず聞き入ってしまった。場内アナウンスの実況よりも良かったんじゃないかなあ。
趣味にしてはちょっと度を越してる感じ。恐らくプロを目指してるか、プロになる夢をあきらめきれないのか。まあなんにせよがんばっていただきたい。


馬券は7Rから10Rまで、3,100円購入。いちばん的中に近づいたのは9R。5頭までしぼって、けど買い目が多くなるのがいやだからあと1頭切ろうと思って切ったのが4番。スタート直後にその4番が出遅れて「オレ冴えてるー!」と喜んだのだが、直線殿一気でその4番が差し切ってやんの。2番、5番との3連複が7,260円。ツブ串死ぬほど食えたなあ。




メインは今年のホッカイドウ競馬を締めくくる道営記念。9Rで1頭切って失敗したから、今度は切らずにバラバラとたくさん買ったのに、かすりもしない。いや、わかってたけどオレほんとに馬券の才能が無いんだ。


例の実況おじさんの「今年のホッカイドウ競馬を締めくくったのは、バンブーボカでした!」という甲高い声を聞きつつ、行きも通った200メートルくらいの道をとぼとぼと帰ったのでした。後ろを歩いてたおじさんが「寒いなあ、オケラ街道」ってつぶやいてた。言うなよ。


(11月13日しるす)